社内にある多様な課題に対して提案したアイデアの実現のために、提案者とそれに賛同したメンバーからなる個々のチームで活動しています。
チームとは別に、通称「LCAサポーターズ」のメンバーが、全体の活動運営、イベント企画、各チームからの相談対応、チーム間の交流支援などを行っています。
Fukui Yoko
福井 容子さん
リコー 設計開発部門
Uchida Takeshi
内田 武志さん
リコー 設計開発部門
Aoyama Junpei
青山 純平さん
リコー 設計開発部門
Narita Susumu
成田 進さん
リコー 設計開発部門
福井さん:2017年、開発部門の本部長から「開発部門として『いきいき働く』ための提案をしてほしい」と掛け声がかかり、若手社員と管理職で働き方変革ワーキンググループを発足しました。
内田さん:活動に取り組む前の意見交換では、「社内コミュニケーションが悪い」とか「チャレンジする機会が少ない」とか「達成感がない」とか、様々な課題が挙がっていました。
成田さん:活動当初は若手社員から不平不満が噴出し混沌としましたが、議論を重ねるうちに、メンバーの中で「自分たちが立ち上がらないと会社が変わらない」とか、「この活動を提案だけで終わらせたくない」という思いが強くなっていきました。そして、他にも共感してくれる仲間を増やして、継続的に改善アイデアを考えて取り組むことができる仕組みを作ろうと有志が立ち上がりました。それが2018年度から始まった「LCA(=Lively Challenge Activity:いきいきチャレンジ活動)」です。
内田さん:1つのテーマの活動期間を6ヶ月単位としています。まずは活動アイデアを募集することからスタートし、仲間を募集するための説明会を行い、参加希望者にエントリーしてもらい、その後はチームごとに分かれた活動となります。期末には社内のホールで「LCA活動共有会」を開催し、他部門の方々にも来てもらっています。
青山さん:開始当初、説明会になかなか集まってもらえず、焦りました。初回の参加者はわずか4名でしたからね。
成田さん:活動共有会は、多くの人に活動の意義を知ってもらうためにもとても良い取り組みだと感じています。そこで話を聞いて自分も参画しようと思ってくれる社員が多いです。来場してくれた社員からは応援メッセージなどをいただくことも多く、勇気づけられています。
内田さん:メンバー個々が課題と感じていることがテーマ化され、共感する仲間がそこに参画していきます。どのようなテーマがあるかというと、例えば、「実験室の困りごと改善」のような本業に近いものから、「友達100人つくろう」といったものまで様々です。今は24チーム、129名が活動メンバーです(2020年1月時点)。
福井さん:メンバーは本来の担当業務ではない活動をしているのですが、2018年度に改定された全社の人事評価制度で、本務以外の「チャレンジ」「コラボレーション」の活動が評価されるようになったのも、活動のモチベーションとして大きいですね。
成田さん:私たちLCAサポーターズは全体の企画・運営や各チームの困りごとのサポートをしています。あと、各チームの活動をウォッチする中で、こことここが一緒にやったら面白そう、というのがあったら、チーム交流会を企画したりしています。
福井さん:最近は他社の開発者の方に講演いただくなど、他社事例勉強会も開催しています。同じ悩みを持つ他社の方もいて、交流が広がることでメンバーの刺激にもなっているようです。
内田さん:この活動の中で同じようなことを悩んでいた他部署のメンバーに出会えて、コミュニケーション活性化につながっているという声をよく聞いています。また、そのつながりを本来の業務に活かせる機会も出ています。活動メンバーへのアンケートでは、参加して良かったという社員が84%いました。「やりがいを感じる」とか「新たな気づきを得られた」というコメントも多く、私たちもうれしい限りです。
成田さん:このLCA活動は文化をつくっていく活動だと思っています。小さなことでもやれば認めてもらえる。そのプチ挑戦の経験が大切だと感じます。
青山さん:運営面で苦労しているのは社内の認知度向上ですね。「LCA」という言葉は社内で少しずつ広まってきた感はあるのですが、活動の内容や意義、参加メリットなどをわかってもらうのは難しいです。ボトムアップ型の活動なのでやむを得ないところもありますが、各チームの良い事例を共有していくなど、頑張っていきます。
内田さん:この活動では、メンバーが「こんなことやってみてはどうだろう?」と思ったことを自ら行動に移せるので、みんないきいきした表情をしています。もっとたくさんの人にそのような機会を与えられるようにしたいですね。
成田さん:私たちが大事にしている「主体的にチャレンジするマインド」が、社内で「当たり前」になっていってほしいです。活動メンバーが増えていくことで、その土壌づくりが進み、目指している「活性化する風土」に繋がると信じています。
チーム活動事例紹介
ファブスペース立ち上げ検討チーム
研究・開発の拠点、リコーテクノロジーセンター(海老名)にファブスペース(ものづくりスペース)をつくりたい! 社内のボトムアップ活動が盛んになってきていますが、部署を超えてすぐにものをつくる環境が少ないのが現状。 ファブスペースで自らの手を動かしながら成長し、イノベーションを生み「Change」するための環境をつくろうと活動中。 他社のファブスペースを見学したり、実際に自分たちでものづくりをしたりして、どのような場所をつくれば良いかを検討しています。AIによる自動化の検討チーム
コピー機/プリンターの開発では印刷品質を確保するための画質検査が重要です。 これまでは各担当者が目視で行ってきましたが、スキルが必要ですし、時間も労力もかかります・・・。 そこで私たちのチームでは、AIを導入することで検査の自動化を目指しています! ソフトウェアになじみのないメカ(機械)開発者が社内のAI専門家のサポートを受けながら挑戦中です。とも100(友達100人できるかな!?)チーム
会社には、せっかくたくさんの人がいるのに仕事だけで終わりはもったいない・・・。 仕事以外でも社員同士でつながりを作っていこう! こんな思いから始まった「とも100」チーム。 社内に友達100人作ることを目標にスタートし、ランチ会など共通の趣味や話題をもつ社員同士が集まるきっかけを提供しています。