日本女性技術者フォーラム(JWEF)の「女性技術者に贈る奨励賞」表彰式が10月16日、東京大学(東京都文京区)で行われ、株式会社リコー リコー未来技術研究所 分析研究室 1グループ グループリーダー 村上和歌子が審査員特別賞を受賞しました。
この賞は、女性技術者の活躍が社会発展に寄与することを奨励するため設置されたもので、職場でのリーダーシップを発揮して活躍している若手女性技術者をロールモデルとして表彰するためのものです。
村上の受賞理由は以下の2点です。
表彰式に続き、記念講演「仕事を通じて私が得たもの~思考錯誤の先に見えたもの~」が開催されました。
村上は「地味でマニアック」な分析業務を、土の中に住み土を耕すバクテリアに例え、製品という果実を生み出すために、バクテリアが何のために土を良くしているのかを思考すると、さらに果実が美味しくなると語りました。受賞理由にもなっている分析業務の存在意義を高めていく過程について、持ち前の明るさとユーモアを交えて説明しました。会場は深い共感とあたたかい笑い声に包まれました。
村上 談
分析という、あまり表に出ることのない業務の私が受賞するなんて信じられませんでしたが、この機会に皆さんに面白いと思っていただけたようで、とても嬉しいです。
二人の子供を産んでも仕事を続けて来られたのは、今まで業務で関わってきた皆さんと、女性活躍や育児支援などの風土と制度を培ってくれたリコーの皆さまのおかげです。
今後はより周囲の方々の声を聞きながら業務を行ないたいと思いを新たにしました。
リコー未来技術研究所 所長 源間信弘 談
自身で考えを深め、「頼まれもしないのに」積極的に商品開発部門の問題解決に取り組むようなお役立ち精神が村上の強みです。 親しみやすい雰囲気ながら、言うべきことは言い、周囲の協力を得ていくことのできるコミュニケーション能力を活かし、さらに活躍を重ねてもらいたいです。
そして、彼女に続く女性研究者が今後も育ってくれることを期待しています。
リコー未来技術研究所 事業企画室 人事・教育グループ
グループリーダー 松尾亜希子 談
子育てをしながらも、自身の知的探究心を忘れずに活躍している村上の受賞をとてもうれしく感じます。
メーカーであり、女性社員比率が低いリコーの中でも、理系の職種が多い研究所は、さらに女性社員が少ない傾向にあります。
それでも近年若手の女性研究者が増えつつあるのは、リコーとして理系の女子学生の支援や女性研究員の採用に力を入れてきた結果と考えています。
今回の授賞は、後に続く若手研究者にとっていっそうの励みになることでしょう。
女性研究員がますます増え、社会で活躍していけるようサポートしていきたいです。