お客様の要望に合った製品・サービスを迅速かつ的確に提供するため,お客様がご使用になる製品とカスタマイズの情報をサプライチェーン全体で共有する仕組みを構築しています。
お客様のお望みの仕様にもとづいて,本体にメモリー,両面ユニット,増設トレイなどを,工場の生産ライン上で装着する工場キッティング作業を行います。設置後,速やかにネットワーク環境と接続ができるよう,IPアドレスやシステム設定,プログラム設定も工場のライン上でカスタマイズ設定が可能です。お客様が実際に使用される状態で製品を生産ライン上で稼働チェック。現場での設定作業を最低限に抑え,すぐにお使いいただけるように製品の信頼性を高めています。
お客様がご使用になる製品とカスタマイズ情報(内蔵・外づけオプションの組み合わせなど)を,ダイレクトに販売から生産に活用できるデータベースを開発し,稼働させています。このシステムにより,誤発注を防ぎ,工場で受注生産することで,お客様の指定された納期に確実な製品の供給が可能となります。
このデータベースは,生産販売計画,受発注,生産管理,生産,出荷・納品,売上げ,品質保証の各基幹システムと連携が図られ,関連部門が必要な情報を効率的に,常に鮮度の良い状態で活用することができるツールです。従来,工場の役割は規格品を大量に生産し,販売指定倉庫に納めることでした。一方,販売は完成品を在庫として保管しなければなりませんでした。この工場キッティングの仕組みによって,双方が連携して多様化するお客様のご要望に応え,最適な供給ができるようになりました。