人間社会は、地球上の生態系から得られる様々な恵みに大きく依存しており、生物多様性はこの生態系と密接に関係しています。
リコーグループは、生物多様性を保全することが、真に豊かで持続可能な社会の構築に繋がると考え、2009年に「リコーグループ生物多様性方針」を定めました。
この方針に基づいて、事業活動に伴う環境負荷を削減すると同時に、地球の再生能力を維持し、高める取り組みを進めています。
生物多様性方針においては経営の課題として、生物多様性への影響の評価、把握、分析と削減、技術開発の促進、ステークホルダーとの連携などについて方針を定めています。
事業活動と生態系の関係性を明確にし、生物多様性に配慮する活動を推進しています。
リコーグループでは、事業活動と生態系との関係性を明確にするため、製品のライフサイクルや土地利用などと生態系との関係を一覧できる「企業と生物多様性 の関係性マップ」を作成し、活用しています。このマップにより、複写機事業では、紙パルプや金属資源などの原材料の調達、紙資源などで生態系への影響が大きいことがわかりました。リコーグループでは、この結果をもとに、事業部門と連携し、生物多様性に配慮する活動を行っています。
企業と生物多様性の関係性マップ(再生デジタル複合機のイメージ)
リコーグループは、生物多様性の保全のみならず地球温暖化防止、持続可能なコミュニティ発展の観点からも森林保全が重要と考え積極的な取り組みを行っています。「守る」「増やす」の両面で100万本の森づくりを目指して活動を進めています。
1999年度から、グローバルな視点で環境NGOなどの専門家とのパートナーシップのもとに森林保全活動を展開しています。単なる植林とは異なり、土地固有の生物種の生息域や住民生活を守ることを主眼とするもので、持続的な森林管理の枠組みの構築を目的に行っています。
http://jp.ricoh.com/environment/biodiversity/contribution/forest_ecosystem.html
2017年から、自治体・地域住民といった地域を主体とした様々なステークホルダーの皆さまとリコーグループ社員が一緒に、地域コミュニティの発展に貢献することを目的として、「ステークホルダー協働による森づくり」を行っています。本活動を通じて、生物多様な里山の回復と人々が暮らすコミュニティの活性化を推進しています。
社員一人ひとりが地球市民としての意識をもって、自主的に社内外で活動を実践することを奨励しています。
全国各地で社員が仲間を集めこの活動に取り組んでいます。