uxデザイナー
2014年入社藤山 遼太郎
uxデザイナー
2014年入社藤山 遼太郎
たとえば、カメラや複合機で培った画像処理技術。センサーなどを使って対象物の情報を計測・数値化するセンシング技術。リコーは、さまざまな先端テクノロジーの研究開発を進めている企業です。そして、これらを活用して、従来参入していなかった分野で新しいビジネスを起こす動きも活発に進められています。
2018年から事業開発が進められた、牛群管理システム『RICOH CowTalk』もその一つ。これは畜産業、乳牛や肉牛の生産者の方々を対象とするIoTサービスです。首輪型センサーから取得した牛の加速度データをクラウド上のAIを用いて分析。分析結果をもとに分類した基礎活動情報から発情兆候や体調変化を検知することで、経営損失の低減に役立ちます。その情報を生産者の方々のスマホアプリへ送信・表示することで、手間と時間のかかる農場の管理を効率化。牛5,000頭をわずか15人で管理する、といった人手不足の解消にもつながるものです。
私がこの新規事業チームに入ったのは、2018年4月のこと。入社以来デジタル複合機のUI/UXを担当してきて、5年目を迎えたタイミングでした。ちょうど、「スキルアップのために、よりイノベイティブな製品開発に携わりたい」という意向を上司に伝えていたこともあり、「それなら挑戦してみるか」という流れで背中を押していただけました。やりたいことは常日頃から主張しておくのはとても大事なことです。
『RICOH CowTalk』のチームは、社内外のメンバーで成り立っています。事業の推進とセンサー開発を行うリコーインダストリアルソリューションズ(RINS)、事業全体をディレクションする協力会社、スマホアプリやWebアプリのグラフィックデザインと実装を行う協力会社、リコーデザインセンターからは、各アプリのUI/UXをディレクションする立場で私と、センサーのプロダクトデザインを担当する先輩の2名が参加しています。
半年近くが過ぎたころ、各社が集うミーティングが日課として行われていました。並行してRINS社の営業担当者たちが全国の生産者へのヒアリングを重ね、生産現場の実情やニーズを把握。そうした中で、2018年8月からベータ版のテストマーケティングを行い、実際にユーザーに使用してもらうことが決まりました。残された期間は4ヶ月ほど。チームメンバーの気運は、テストマーケティングに向けてすぐにでもアプリデザインの実作業に入ってほしい、というものでした。
しかし私は、デザインの前にやらなくてはならないことがあるのでは? それは、サービスのコンセプトを明確にすることだと考えました。なんのために、リコーはこの事業を手掛けるのか。どんなユーザーに対して働きかけたいのか。私より先に参加していたメンバーは各自走り出していたわけですが、客観的に見て、足並みが揃っていないように感じられました。このままだと、事業がどこかでつまづいてしまうかも知れません。全員の意思を統一する役割を私が担わなくてはならない、と思いました。
。そして,「房产农家が日々闭塞感の打打」,それを実现するとしてとして现场差し込むををし,注意力や判断も印象づけるカラーイエロー「「│││││││││││││,ITに驯染みのない生产者の々」」」て感じ「あたたかみあたたかみを选びましさせるさせる色味色味を选びましまし感じさせるブランディングブランディングブランディングによってたましたたブランディングブランディングブランディングによってたたさせるさせるさせるによってによってによってによって性が明确になり,以降の作业が格段にスムーズになりました。
ブランディングデザインについては、同じくチームに参加している先輩のアドバイスが大きなヒントになりました。先輩はTHETAの立ち上げからブランディングを担当した人であり、そうした知見を吸収できる環境は、私の成長の糧になっています。
2018年4月から5月で,私はuiデザインのをしました。もともと私は,整合机のuiデザインガイドラインををデザインガイドラインいまし。デザイナーだけで。デザイナーだけで10.デザイナーだけ10名が携わり,グローバルに展开する制别のでこそ统するの协统统デザインや実服sをううででももももも,考え方は同じた,考え方向うも,考え方はでし。
『RICOH CowTalk』のスマホアプリは100画面以上。最終チェックは私の担当ですが、すべての制作過程でいちいち判断を仰がれるような状況は進捗の上で好ましくない。制作する人それぞれが迷わず正しく作業できるように、レイアウトやフォント、色遣い、画面上の挙動などの基準をあらかじめ示す必要がありました。確かに手がかかることではありますが、その後のスピードが違います。急がば回れです。6月には別件の海外出張がありましたが、デザインガイドのおかげで、リモートでも円滑に開発することができました。
ここまでの仕事、デザイナーというより、デザインディレクターのようだと感じた方もいるでしょうか。成功が約束されている新規事業なんてありません。だからこそ、「カッコいいアプリをつくる」といった枠に囚われていてはダメで、成功させるために自分でできることを考えて取り組む姿勢が大切だと私は思います。チームの向かうべき方向を考えることも、仕事のルールを作成することも、すべて私にとってはデザインなのです。
アプリを制作する直前,私は北海道の生産者のもとに足を運びました。実際に作業をさせてもらい,現場の方々の本音を聞き、「より使いやすくわかりやすい」アプリのメニュー表示などにフィードバックしました。
開発中には、各地の生産者と会っているRINS社の営業担当者にアプリの要望を聞いていただくためのインタビューのガイドラインを作成して展開しました。また、YouTubeでも公開している製品のプロモーションムービーなどの映像も一部検討に加わりました。その一方で、Webのバナー広告や、資料請求者にダウンロードで提供するホワイトペーパー、展示会用のポスター、最近では雑誌広告と、私自身が実際にデザインするものもどんどん増えています。すべて初めて手掛けるものばかりです。このような思ってもいなかった仕事の広がりも新規事業のおもしろさであり、デザイナー冥利に尽きると感じています。
『RICOH CowTalk』は、2019年度グッドデザイン賞を受賞しました。ITに親しんでいない方に寄り添うデザインを評価いただけた結果です。いろいろなITサービスが試される状況でありながら 、デザインはまだ入り込んでいない畜産の分野で、リコーが優れたサービスやプロダクトを浸透させていく。それによって産業そのものを活性化させることができれば、新たな生産の担い手も増やしていけるかもしれません。デザインの力のもつ可能性を、私は再発見しました。
このサービスは、これからが本番です。コンセプトとして打ち出している生産者の閉塞感の打開については、テストマーケティングをしていただいている方々の中から、少しずつきざしが見えはじめてきました。ユーザーモデルをつくり、コンセプト作成を通じて仮想のシナリオを描き、自らジャッジして、ブランディングからサービスを形にしていく。このようにデザイナーとして事業に貢献できていることは、私にとって大きな自信となっています。