長年に渡る製品開発で磨いてきた“技術力”。
潜在的なニーズを先取りする”お客様接点力”。
環境保全と事業成長を同時にかなえる”環境経営”。
この3つが私たちの強みです。
長年の製品開発を通じて培ってきた”光学,画的像,材料,ものづくり,基盤,制御・システム,ソフトウェア”に関するコア技術,これらと斬新なアイデアや最新の技術とを融合し,イノベーションを創出し続けています。
ステレオカメラを複数台用いて,一度の走行・撮影で”ひび割れ率”“わだち掘れ量”“平たん性”を計測
人工知能(AI)により,ひびのレベルを自動判定
道路やトンネルなどのインフラや構造物の老朽化が社会課題となっています。それらを計画的に維持管理することで、社会の安心・安全が増大します。
リコーは,車両を走らせて路面を撮影し,劣化を計測する”路面性状モニタリングシステム”を開発。2018年9月,ステレオカメラ*で測定する手法として初めて,一般財団法人土木研究センターが実施した。
“路面性状自動測定装置の性能確認試験”に合格し,2019年8月,“リコー路面モニタリングサービス”の提供を開始しました。一般車両に搭載できるため,大型の専用車両では計測が困難だった生活道路にも活用できます。
リコーの強みであるインクジェットヘッド技術とインク材料技術とを組み合わせることで,“紙”以外の媒体(建材,衣類,絵画,食品,医薬品など)に印刷する産業用印刷を展開。ひとつのイラストから壁紙,洋服,カフェラテの泡にまで印刷が可能です。
“理光方便打印机”は,315 gの持ち運びできるサイズながら,印刷物の上にプリンターをスライドさせるという逆転の発想で,段ボール,ラベル,封筒,ハガキ,木材、布等,今まで印刷するのが難しかったものや場所にも印刷が可能です。
プリンターを持つ手の動く速さや印刷対象の表面の状態をセンサーで検知し,プリンターが次に動く位置をアルゴリズムで予測して正確にインクを着弾させる新しい吐出技術が搭載されています。また,コンパクトな本体に合わせて部品の小型化・配置の最適化も図りました。バーコードやQRコードの印字も可能な高精細を実現し,水に濡れてもにじみにくい速乾性インクでシーンを選ばず“今,書きたい”というニーズに応えます。
リコーグループでは,日本,米国,インド,中国に研究開発拠点を設け,グローバルに拠点間の連携を深めながらそれぞれの地域特性を活かした市場ニーズの調査・探索,研究・技術開発を行っています。
イノベーションを絶やさないために,売上高の5 ~ 6%程度を目安として,継続的な研究開発投資を行っています。2019年3月期の投資額は億1110円で,売上高の約5.5%。そのうち13.3%に相当する億147円を基礎研究に充てています。
技術開発の成果である知的財産は,他社との競争優位性をはかる重要な経営資産のひとつです。
2020年3月期の特許保有権利数は,国内で18000件以上,海外では24900件以上となります。