植物と空気からできた新素材[プレアー]
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お知らせ
- 2020年11月25日
- 発泡PLAシート「PLAiR」のサイトをオープン
- 2020年1月29日
- ナノテクノロジー総合展&技術会議「nano tech 2020」に出展
未来の子どもたちのために、
私たちは
「植物と空気」を選びました
地球温暖化による気候変動やプラスチックごみによる海洋汚染が社会問題となり、
従来のプラスチックから代替素材への転換の重要性が高まっています。
私たちリコーは、脱炭素・循環型社会の実現を使命とし、
安心して使えることがあたりまえの社会を目指して
植物由来のPLA(ポリ乳酸)を利用した新素材の開発を進めています。
それは、
未来の地球のために生まれた
植物由来の発泡PLAシート
PLAは、植物などの糖分を原料とした植物由来のプラスチック素材です。焼却しても大気中の二酸化炭素を増加させず(カーボンニュートラル)、また、土中や堆肥などある一定の環境下で水と二酸化炭素に分解する(コンポスタブル:生分解性)という環境にやさしい特性をもっています。また、PLA製の製品はライフサイクル全体のCO2排出量が他の樹脂製に比べて75%削減されるという調査結果*もあります。
このように環境にやさしいPLAも、石油由来の樹脂と比べて、従来の一般的な発泡方法ではその特性上ほとんど発泡せず、発泡シートとして加工・実用化するには課題がありました。
そこで、リコーは加工プロセスに超臨界CO2を利用し、混練工程でPLA中にフィラー(発泡核剤)を均一に分散させ、そのフィラーを核に発泡させることで、数十ミクロン単位の均一な気泡を作成することに成功。この独自の「CO2微細発泡技術」により、しなやかで、強く、環境にやさしい発泡PLAシート“PLAiR”(プレアー)が生まれました。
*出典:2019年11月“Journal of Polymers and the Environment”(Springer Nature)
リコーの
PLAへの取り組みが、
一つのカタチに
リコーは、この環境にやさしいPLAに早くから注目し、脱炭素・循環型社会の構築に貢献する材料と考え、バイオマスプラスチック技術の蓄積と製品素材の実用化を進めてきました。業界に先駆けてデジタル複合機にバイオマス度50%の内装部品を採用。その後も、部品の適用範囲拡大に向けて、画像機器の外装部品の素材に求められる高い難燃性、耐久性などを満たした高難燃バイオマスプラスチックの実用化に成功しています。今回の発泡PLAシート“PLAiR”の開発も、こうした研究開発と経験の蓄積が培ったものといえます。
様々な用途に利用できる
発泡PLAシート
しなやかさと強さを両立したリコーの発泡PLAシートは、発泡倍率を変えることが可能です。
用途に応じて、緩衝・梱包材料から商品トレイまで幅広く対応できるよう、開発と量産体制の整備を進めています。
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発泡倍率:約2倍
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発泡倍率:約10倍
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発泡倍率:約25倍
詳しい技術はリコーの技術サイトでもご覧いただけます。
発泡PLAシートの技術について

